ざっくりと言ってしまえば「ハイブリッドカーの簡単で安いところだけ使いました」って感じです。
しかしその簡単で安いところがハイブリッドカーの根幹を成しているので、なかなか効果があったりします。エネチャージとハイブリッドカーを比較しながら解説してみましょう。
エネチャージって?
エネチャージとは「熱として捨ててしまうエネルギー」を電気として回収し、再利用する機能です。「熱として捨ててしまうエネルギー」とは何でしょうか。それには「ブレーキ」が大きく関わっています。
知らなきゃエコカーは理解できないブレーキの基本
ブレーキは「車の持つ運動エネルギーを熱エネルギーへ変換する装置」です。この仕組みにより車から運動エネルギーを奪い、結果として車が止まります。
ところがこれが大問題です。せっかくエンジンで得た運動エネルギーなのに、熱にして大気に捨ててしまうのです。実にもったいない。
ハイブリッドカーやエネチャージは、運動エネルギーを熱として捨てるのをやめて電気として回収しようとする車です。
電気としてためたエネルギーはどうするの?
上記のように、ハイブリッドカーやエネチャージは本来捨ててしまうエネルギーを電気として蓄えました。蓄えたエネルギーをどうするのでしょう。
ハイブリッドカーの場合
ハイブリッドカーは、ご存知のとおり電気で走ります。電気で走った分は燃料を使いません。燃料を使わない分、燃費がよくなります。これがハイブリッドカーです。
エネチャージの場合
エネチャージは電気で走ることは出来ません。では蓄えた電気をどうするのでしょうか。
答えは「電気は電気として使う」です。現代の自動車は、例えガソリン車であっても電気を良く使います。例えばスパークプラグやブレーキランプなどが分かりやすいですが、他にもコンピュータがたくさん積まれていたり、オーディオも電気で動いていますね。
電気で走れなくても使い道はあるのです。ガソリン車ではエンジンの補機で発電した電気でこれらの電装品を動かしますが、エネチャージは回収した電気でまかなう事が出来ます。
エネチャージのメリットとデメリット
エネチャージの仕組みは理解していただけたと思います。
ではハイブリッドと比べてどうなんでしょう。
エネチャージのメリット
メリットは安い!これに尽きます。電気で走ることが出来ない=電気で走る仕組みが要らない、です。ハイブリッドカーと比べて安上がりです。
エネチャージのデメリット
デメリットは、ハイブリッドと比べて効果が少ない事です。「電気で走る」ということは物凄い量の電気を使います。それと比べると車の電装品が使う電気の量は知れています。
従って、ハイブリッドカーは大量の電気を回収し大量に使えるのに対し、エネチャージは少しだけ回収して少しだけ使う、という仕組みになってしまいます。
エネチャージから学ぶこと
エネチャージとハイブリッドカーを比べて分かる事があります。
それは「ハイブリッドカーは電気で走るから燃費が良いわけではない」という事です。
捨ててしまうエネルギーを回収して再利用できるから燃費が良いのであって、その使い道は何だって良いのです。たまたま電気で走る以外に選択肢がなかっただけです。
すると、エコカーの向かうべき道が見えてきますが、それはまた別の機会にまとめたいと思います。
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